「君には銃なんて持って欲しくなかったんだ」 そんなことを言ったら、君に少し意外な顔をされた。 やがて、それは呆れたものに変わる。 「私はあなたを守る身ですよ」 戯言だと言わんばかりの声音。 私は至って本気なのだが、君がそれに気付いているか否かは定かではない。 「君の両手は希望のそれだった筈なんだ」 願ったのは、輝く未来。 だが、今の君の手は、人殺しの手だ。 私がそうさせた。 「では、絶望の手ですか?」 正直、驚いた。 理想を語っているなどと言われるとばかり思っていた。 「未来の幸せの享受には、血の河を渡る必要があるのでしょう?」 その目は、イシュヴァールを知っている。 「あぁ、そうだな」 納得して視線を上げる。 君の手は、未来を拓く手だ。 「大佐」 「うん?」 見れば、君は得意そうに笑う。 「あなたの手は、可能性の手ですよ」 「言ってくれるな」 その言葉に、笑うことが出来た。 君の顔は、自信に満ちていたから。 「私たちに未来をくれるのでしょう?」 ただ目的もなく、軍の狗になった訳ではない。 「当然だ」 私を信じるその瞳に誓う。 君の両手に明るい未来を。 END 表現は変わってますが、結構昔からあったネタでした…。 2010.06〜2010.10過去拍手掲載。 中尉サイドはこちら |