FULLMETAL ALCHEMIST Roy x Riza Novels-34.




「君には銃なんて持って欲しくなかったんだ」
 そんなことを言ったら、君に少し意外な顔をされた。
 やがて、それは呆れたものに変わる。
「私はあなたを守る身ですよ」
 戯言だと言わんばかりの声音。
 私は至って本気なのだが、君がそれに気付いているか否かは定かではない。
「君の両手は希望のそれだった筈なんだ」
 願ったのは、輝く未来。
 だが、今の君の手は、人殺しの手だ。
 私がそうさせた。
「では、絶望の手ですか?」
 正直、驚いた。
 理想を語っているなどと言われるとばかり思っていた。
「未来の幸せの享受には、血の河を渡る必要があるのでしょう?」
 その目は、イシュヴァールを知っている。
「あぁ、そうだな」
 納得して視線を上げる。
 君の手は、未来を拓く手だ。
「大佐」
「うん?」
 見れば、君は得意そうに笑う。
「あなたの手は、可能性の手ですよ」
「言ってくれるな」
 その言葉に、笑うことが出来た。
 君の顔は、自信に満ちていたから。
「私たちに未来をくれるのでしょう?」
 ただ目的もなく、軍の狗になった訳ではない。
「当然だ」
 私を信じるその瞳に誓う。

君の両手に明るい未来を。



END

表現は変わってますが、結構昔からあったネタでした…。
2010.06〜2010.10過去拍手掲載。
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