「――はい、エドの分」

昼頃と言っていたにも関わらず、結局着いたのは月も高くなった頃だった。
それでもウィンリィは待っていてくれた。
そして、温かい飲み物を持ってきてくれた。

「サンキュ・・・」

と受け取り、カップの中を見るとそこには白濁色の飲み物がぽかぽかと湯気を立てていた。
先ほどとは一変し、「何だよ、コレ」とエドワードは尋ねる。

「ホットミルクよ」

そう答えるウィンリィ。
そんなことは分かっている、何でお前のは違うのに俺だけミルクなのか?と聞いた。
すると彼女は「背が伸びないと困るでしょ?」
と微笑んで言う。

「チビチビ言うな!!」と室内に声が響く。「何よ!!エドのことを考えてあげているんでしょ!!」
と反論する声。――夜とあってよく響く。

「俺は絶対飲まないからな!!」

と言い張りカップをテーブルに置くエドワード。
冷え込む夜を歩いてきたのは寒かった。だが牛乳を飲んで温まりたくなどない、というのが心情らしい。

「もう・・・」
溜息をついて、ウィンリィはエドワードを見た。
「・・・な、何だよ」
ウィンリィに見つめられ、エドワードの頬が少し赤く染まる。
「どうしても飲まない?」
「・・・牛乳嫌い」
「飲んだらキスしてあげるって言っても?」

・・・

どんな条件を出されても、飲まないと言い切るつもりだったエドワードも流石に黙った。
「少しだけでいいから!!お願い」
頼まれてしまう。更に返答に困った。

「・・・ちょっとだけだぞ?」

カップをゆっくり口に近付けてゆき、ほんの少し飲んでみる。
するとほのかに甘い、味。

「・・・!!甘い…?」

「へへっ。驚いたでしょ」

ウィンリィは照れくさそうに笑う。曰く、これには蜂蜜が入っているらしい。

「少し前に聞いたの。これを飲むと良く眠れるって。
 旅をしているエドにはぴったりでしょ?」

長時間列車に乗ると疲れるから、とウィンリィは付け加える。

「――そうだな。たまにはこれもいいかも・・・な。」

"たまに"というのが彼らしい、と彼女はくすっと笑った。

END

超突発的。初のエドウィンweb拍手〜(ぇ
エドが飲んでるコレ、牛乳嫌いな私でも飲めます(笑)

〜2006.4.23
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